生産消費者という考え方

OSのリナックス、百科事典ウィキペディア、災害現場で活動するNGOに代表される。日曜大工もデジカメのプリントも血圧計で自分で血圧を測るのも生産消費である。経済発展につれて人々が金銭システムのなかに直線的に入っていくというものでもない。
非金銭経済を考えるとき、一見歴史が逆戻りしているかに見えるかもしれないが、それはむしろ高い次元に移行しようとしている動きであり、決して古代に逆戻りすることではない。
アメリカのロチェスター大学医学部では、これまで病院でなければ受けられなかった検査が自宅でできる医療器具を開発している。つまり健康管理の生産消費である。病原菌を感知すると色が変わるセンサーのついた絆創膏(ばんそうこう)が紹介されている。