2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

少ないことは、より豊かなこと

現在、世界が消費している石油は、1日8800万バレル。2006年の1年間で、310億バレルが燃やされ、この間に新たに見つかった未採掘の原油は約90億バレルだった。この差は、ほとんど既知の中東の油田から汲み上げられた。ブッシュ大統領が中東への依存から脱し、…

エネルギー・環境連立方程式

地球の呼吸はいつ止まるのか?―エネルギー・環境連立方程式作者: デヴィッドハウエル,キャロルナフル,David Howell,Carole Nakhle,枝廣淳子出版社/メーカー: ウェッジ発売日: 2007/12メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (3件) を見る本書は…

会社についての思考停止状態を改める P.254

近代文明は人間に対して富と快適さをもたらす一方で、地球温暖化、資源浪費、公害、薬害、交通事故など人類の生存を脅かす危険を増大させた。その危険性はますます高まっているが、これらにかかわるのは殆んどすべて会社である。 ‥‥環境汚染の責任は自動車に…

会社の政治献金

法人格の理論的根拠として‥‥上記のように法人擬制説に立てば、法人は実在せず、実在するのは個人だけということになる。ところがその実在しないはずの法人が政治献金をしてもよいということになっている。‥‥最高裁判所がそういうお墨付きを与えてしまった。P…

矛盾した法人税制

日本の税制は法人擬制説に拠っている。会社があげた利益については、それを配当金として受け取る個人株主に課税するものだとしており、法人税は源泉徴収と同じような税の前取りで、個人が配当金として受け取った段階で調整されることになっている。そのため…

貴重な学者の貴重な提言

法律学としての会社法、経済学で扱う企業(会社)、経営学に出てくる会社という組織のマネージメント、労働関係法の雇用側である会社、など「会社」に関係する研究分野は多いが、「会社学」という専門研究の分野はない。 2005年5月公布、2006年5月施行の会社法では…

会社はどこへ行く

会社はどこへ行く作者: 奥村宏出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2008/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見る

「燃料電池車は本当に必要か?」――GMとトヨタが疑問符

の記事を読んで‥‥ GMのボブ・ラッツ副会長は記者に対し、「最近のリチウムイオン電池の進化は著しく、将来的には電気自動車が充電なしで300マイル(約500キロ)は走行できるようになるかもしれない。大衆市場向けの製品としては燃料電池よりもはるかに現実…

新しい文化大革命がはじまる P.241

※このRelease 3.0 は、また新たな興奮をもたらす。読み返すたびに、紹介したいという誘惑に駆られる。結局上下巻とも読んでみてほしいし、Release 2.0 だという既刊とも比べてほしい。世界がどれくらいのスピードで変わっていくかが実感できる一方で、本書の…

ローカルのグローバル化

フラット化する世界 [増補改訂版] (下)作者: トーマスフリードマン,伏見威蕃出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2008/01/19メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 39回この商品を含むブログ (70件) を見る

学ぶ方法を学ぶには?

※本書は上下とも「増補改定版」Release 3.0 で、Release 2.0・2006年5月25日版は、同年10月1日に、このダイアリーで紹介した。タイトルに見るとおり、世界をフラット化した力は、ベルリンの壁の崩壊がきっかけで、インターネットの普及が世界を大きく変え、…

石油という災厄 P.446〜447

ベネズエラ、ナイジェリア、サウジアラビアのような国で民主主義的な環境が生まれるのを阻害している最大の要因は、石油という災厄である。こうした国を牛耳る専制君主や独裁者は、国民の天与の才能やエネルギーを掘り起こすことをなおざりにしている。天然…

石油という災厄

フラット化する世界 [増補改訂版] (下)作者: トーマスフリードマン,伏見威蕃出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2008/01/19メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 39回この商品を含むブログ (70件) を見る

メルセデス・ベンツS400−ハイブリッド

このニュースは、すでにいくつかウェブ上の記事になっている。ドイツの自動車大手ダイムラーが、昨日(29日)に、リチウムイオン電池を、世界で初めて量産車に使用すると発表した。市場投入は2009年から、メルセデス・ベンツS400−ハイブリッド車で実…

10年後には、車社会の景色は一変する

トヨタの2010年ハイブリッド車は、電池が小型化されることで、より優れたデザインのものが発売されるだろう。そして、それらの車は、現在すでに開発段階にあると想像される。やはり仕上げは工業デザインの出番だと思う。 自家用車なら、10年10万キロ…