2007-01-01から1年間の記事一覧
音楽は進化の過程でことばの副産物として誕生したというのが、これまでの主要な意見であった。しかしミズン(作者)は、初期人類はむしろ音楽様の会話をしていたはずだとし、彼らのコミュニケーションを全体的、多様式的、操作的、音楽的、ミメシス的な「H…
歌うネアンデルタール―音楽と言語から見るヒトの進化作者: スティーヴンミズン,Steven Mithen,熊谷淳子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/06メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 72回この商品を含むブログ (40件) を見る
危ない卒論 ‥‥(シルヴァー教授に、卒論のことで相談に来た女子学生)‥‥P.116〜 「わたしの卵子をチンパンジーの精子と合わせて、受精卵を自分の子宮で育てたいんです。その観察記を、卒論にまとめようと思います」 ‥‥学生はわたしをひたと見つめ、返事を待…
人類最後のタブー―バイオテクノロジーが直面する生命倫理とは作者: リー・M.シルヴァー,Lee M. Silver,楡井浩一出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2007/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 38回この商品を含むブログ (15件) を見る私にとっての…
「中国経済は2020年にアメリカ経済に並ぶ」──いまのアメリカの政治力、経済力からすれば、そんなことはありえないというかもしれない。しかし、購買力で計算したとはいえ、そういっているのはアメリカ自身なのだ。‥‥これは冗談のように思うかも知れないが…
(表紙裏)ユダヤ人、フリーメーソンなどの秘密結社、ロスチャイルド家からロックフェラー家まで、多くの説が「陰謀」とともに語られてきた。しかし現実はそんなに単純ではなく、各国の政治と経済の利害が複雑に絡み合っている。謎を解く鍵は「証券化(セキ…
世界金融経済の「支配者」―その七つの謎 (祥伝社新書)作者: 東谷暁出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2007/04/01メディア: 新書 クリック: 7回この商品を含むブログ (13件) を見る
アメリカで「バイオ・エタノール」生産が増加している。とうもろこし畑の大産地周辺には、エタノール工場が次々と建設され、とうもこし価格は昨年同時期の2倍になった。連作障害を防ぐため年毎に大豆と交互に栽培していた作付け面積を、とうもろこし畑を拡張…
今まで私たちは「ゴミは燃える」と思っていたが、それはゴミの中に紙やプラスチックが入っていたお蔭であって、これがなくなったら単独でゴミを燃やすことはできないのである。幸い、今のところペットボトルやプラスチックのリサイクルは上手くいっていない…
[rakuten:book:12011348:detail]環境問題はなぜウソがまかり通るのか2 (Yosensha Paperbacks)作者: 武田邦彦出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2007/09/12メディア: ペーパーバック購入: 8人 クリック: 131回この商品を含むブログ (44件) を見る※このダイアリ…
忘れてならないことは、わたしたちは今、科学技術が驚くべき可能性を生み出す時代の入口に立っているということである。‥‥世界の研究室で行われていることは驚愕すべきことなのだ。‥‥わたしたちが「人間」と言うとき、今は人間かもしれないが、テクノロジーが…
OSのリナックス、百科事典ウィキペディア、災害現場で活動するNGOに代表される。日曜大工もデジカメのプリントも血圧計で自分で血圧を測るのも生産消費である。経済発展につれて人々が金銭システムのなかに直線的に入っていくというものでもない。 非金…
この本は、田中直毅氏との対談形式になっているが、あたかも『富の未来』の著者アルビン・トフラー氏の講演会を聴いているような分かりやすさがある。 「時間の概念の変化」を理解することが重要なのだ。第一の波「農耕社会」では、農場で働く集団の単位は家…
アルビン・トフラー―「生産消費者」の時代 (NHK未来への提言)作者: アルビントフラー,田中直毅,Alvin Toffler出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2007/07メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 14回この商品を含むブログ (18件) を見る
現在、2500社が中国(大連・上海)やマレーシアなどにアウトソーシングしている。中でも大連は群を抜いている。 人事は昇格、昇給などの核心部分は会社に残し、それらを含む人事履歴のデータ管理をアウトソーシングしている。 経理は、領収書などの証ひょう類を…
2007年3月1日にご紹介した大前研一著『新・経済原論』は、第1章「世界旅行」の中で、■まずは、中国・大連に■非凡な指導者、薄熙来(1992年大連市長、2004年54歳,中国全体の商務大臣に相当する商務部部長に、まだ出世は続いている。)と紹介し、大連について次…
この本は、活字を期待する人には向いていない。文字数も少ない。 しかし世界地図と一緒に手許に置けば、大いに役に立つと思う。フランスの衛星放送テレビの人気長寿番組15周年記念に出版されたもので、タイトルどおり地図の本である。 第1部「なぜ現在の世界…
地図で読む世界情勢 第1部 なぜ現在の世界はこうなったか作者: ジャン-クリストフヴィクトル/ヴィルジニーレッソン/フランクテタール,鳥取絹子出版社/メーカー: 草思社発売日: 2007/07/24メディア: 大型本購入: 3人 クリック: 41回この商品を含むブログ (32…
ヘンリー・キッシンジャー氏が次のように述べた。 「核兵器先制論は間違っている。(米国が)そうした方法を採ろうとすれば、相手はそれより早く攻撃しようと企てるだろう。」 NHKは、地表爆発と高度爆発に分けて、研究者の研究結果を紹介している。 核兵器が…
バック・ツー・ザ・フューチャーは、フィクションの世界だ。単純化しすぎだといわれそうだが、生命もわれわれが認識する存在も、エネルギーが根源だと考えている。 あのE=mc²のエネルギーである。 エネルギーはいかに変換しようとも少しずつ減衰する。過去…
明日は、廣島に原爆が投下された日から62年経過した日を迎える。映画『バック・ツー・ザ・フューチャー』のように62年を遡れば、きょうならまだ間に合う。電車は満員で乗れないだろうから、徒歩で郊外へ避難するのだ。 自動車なんてほとんど無いのだから、渋…
カーボンリスク―CO2・地球温暖化で世界のビジネス・ルールが変わる作者: 末吉竹二郎,井田徹治出版社/メーカー: 北星堂書店発売日: 2006/07メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (4件) を見る巻頭に、レスター・ブラウン博士のメッセージが載…
本書の最後に8つの問いがある。そのうち6〜8は次のようなものである。 6. 不妊問題のゆえに、あなたとあなたの配偶者は先端的な対外受精を用いて子供を産もうとしていると想像して欲しい。あなたたちは、10数個の見たところ健全な、数細胞期の胚をつくり、そ…
本書は、ビル・マッキベン『人間の終焉』の中で、最も多く引用されている。もちろん相反する(テクノロジーを推進する)方向である。しかし、書店で1〜2ページを立ち読みしてみると、棚に戻して去るにはしのびない魔力があった。立ち読み部分の概要をご紹介…
それでもヒトは人体を改変する作者: グレゴリー・ストック,垂水雄二出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2003/12/19メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (12件) を見る
ずーっと気になっていたことがある。2007-3-26のダイアリーにも書いてある。石炭を水素と二酸化炭素に分離して、水素を燃料とするゼロ・エミッションの発電所のことである。この場合も、水素と二酸化炭素を分離しておく膜が未解決のようだった。 17年前の次…
CO₂などの温室効果ガスは、累積値が問題なのだ。現状から30%減でも50%減でも、累積値は増えていくのである。 CO₂排出量を期間と削減比率を決めて、約束を果たそうという姿勢はもちろん必要だろう。野放しでは、急速に人類破滅に向かうのではと、誰もが…
次の本は、師友塾塾長で、AIE(シアトル)学院長の大越俊夫氏が三人の学者を招いた講演会の講演と塾生たちとの質疑応答の記録です。 タイトルの「民族の遺伝子」は、二人目の学者・東京農業大学教授の小泉武夫氏の講演中の小見出しで、講演の全体は、包括…
人間の終焉作者: ビル・マッキベン,山下篤子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2005/08/23メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (12件) を見るこの本は、『ポスト・ヒューマン誕生』レイ・カーツワイル、その他テクノロジー推進…
3ヶ月でも、1ヶ月でもいい。豆粕以外に食べもののない生活をしてみるがいい。食料攻めの厳しさがいくらかでも実感できるだろう。近辺に落下する爆弾の震動音を聞いてみるがいい。艦砲射撃の恐ろしさを体験してみるがいい。生きて帰る見込みのない硫黄島や沖…